第77回:全国初の授業をしない塾、武田塾を全国に200校近く展開

IDEAストーリー

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本日のIDEAストーリー。ゲストは、株式会社A.ver(エイバー)代表取締役、武田塾塾長の林尚弘さんです。林さんのA.verは、全国初の授業をしない塾、武田塾を全国に200校近く展開する他、就労移行支援事業所を首都圏を中心に20か所に開設するなど、さまざまなフランチャイズ事業を提案しています。今日は林さんに、起業に至る経緯やフランチャイズ展開にかける思いを語っていただきます。

 

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【自分の失敗体験を生かして進学塾開設】

松本:ご自身の大学受験における失敗が武田塾を作る契機になったと聞いているのですが?

林:私の出身校、千葉県立船橋高校は東京大学へも毎年数人、早稲田大学には毎年百人程度が進学する高校です。その船橋高校の入学が決まったとき、頑張って東京大学を目指そうと予備校の資料を集めて、早々と大学受験対策を始めました。

 

部活も受験勉強に支障をきたさない合唱部を選び、高校1年から週に3日は予備校に通う生活を始めたのです。それなのに熱い思いとは裏腹に、頑張れば頑張るほど成績は低迷を続け、遂には学年最下位さえ経験して、現役時代の大学受験では全滅という悲惨な経験をしました。

 

この時の授業を受ければ受けるほど成績が下がるという経験が、その後大学1年で株式会社A.verを設立し、大学2年の時に授業をしない塾、武田塾を作ることへとつながっていきます。大学の受験対策は、予備校の授業を受けているようではダメだ。参考書を使った自学自習以上の勉強法はないというのが、その時の経験から編み出した最強の勉強法だったのです。

 

 

松本:予備校も塾も授業中心が普通ですが、なぜ授業中心ではダメなのですか?

林:現役での大学受験に失敗した後も、浪人生として予備校に通い続けました。予備校の担任の先生がいつも親身に話を聞いてくれる人だったので、その先生に言われるがままに、たくさん授業を受けました。それでも偏差値は50程度のままで、さすがにおかしいと思ったのです。

 

このままではマズイと、授業を受けずに参考書を使った勉強に切り替えたら、急に偏差値が伸び始めました。でもすでに試験までの時間的余裕もなく、第一志望はダメで、辛うじて学習院大学に進学しました。その直後に予備校で担任だった先生から誘われて、その予備校でアルバイトを始めました。

 

その時に、予備校のスタッフルームで小耳にはさんだのが、私の担当だった先生は営業成績ナンバーワンのやり手だったことや、予備校は生徒の状況に関係なく、次々と無理やり授業を取らせることで成り立っているという生徒を無視した経営の在り方です。

 

 

松本:そんな予備校の在り方に疑問を持ったのが武田塾を始めた理由ですか?

林:次々と授業を取らせて営業成績を上げるということも衝撃でしたが、難関大学に合格しそう生徒は授業料免除で入校させ、その見せかけだけの合格実績で客(生徒)を集めていることにもショックを受けました。授業料を払って通う受験生は合格の見込みがないと烙印を押されているようなものです。

 

それでなくとも、授業を受けただけでは成績は上がりません。授業だけで成績が上がるのならば、高校の授業を真面目に聴いているだけで成績が上がるはずです。何しろ高校の3年間で、国語で735単位時間、社会で875単位時間、数学で700単位時間、理科で700単位時間という膨大な授業を受けているのです。

 

これだけの授業でも足りなくて、僕のように予備校の授業まで受けて、いったいいつ勉強するのでしょうか? 授業を聴くだけで成績が上がるのなら、誰も苦労しません。演習問題などを自分でやってみない限り勉強にはならないのです。そのためには授業より参考書です。授業を聴いている時間が無駄なのです。

 

 

【逆転合格者を輩出していたら、フランチャイズ化の話が飛び込んできた】

松本:それでは武田塾は、授業に代わる効率的な勉強法を提供するということですか?

林:そのとおりです。予備校の仕組みを変えたいと大学1年で起業しました。資金もなく最初は家庭教師の派遣業務です。ようやく100万円ほどの手元資金が貯まったころ、2ちゃんねるでやっていた受験相談のアクセス数が急増して、さらに次々と塾を作って欲しいという声も寄せられて、作ったのが武田塾です。

 

その武田塾、初年度は十数人の生徒だったのですが、授業をせずに参考書を1冊ずつ完璧にやる方法で進めたところ、早稲田大学や慶応大学や日大の医学部などに次々と逆転合格です。みんなE判定からの逆転合格だったので、一気に知名度が上がりました。次年度は50人、その次の年は100人と、生徒数もウナギ登りです。

 

これが日本初の授業をしない塾、武田塾が誕生した経緯です。そのような起業から8年たったころ、東京から遠く離れた山口県の会合で新たな出会いがありました。教育関係者の会合で、たまたま隣に座った塾関係者と名刺交換をしたのです。そのとき「えーっと、授業をしない塾ってなんですか?」と訊かれたことが話の切っ掛けです。

 

 

松本:もしかしてフランチャイズ化の話ですか? 一番訊きたかったことです。

林:そうなんです。武田塾を始めたのは大学2年の時ですが、8年経っても2校舎しか出来ていなかったのです。生徒数も増えているし、次々と逆転合格者も出しているからネットの中では有名な存在です。それなのに僕には経営者としての問題があったのでしょうか? 校舎数を増やすことができなかったのです。

 

ある日突然、「いま、塾の前にいるから入っていい?」という電話です。山口県で会った塾関係者が部下の人たちを連れて突然の来訪です。さらに「武田塾をフランチャイズでやらせてくれないか?」という突拍子もない提案が飛び出しました。

 

青天の霹靂ってこんなことを言うのでしょうね? 「えっ、フランチャイズ? 何のこと?」って感じです。ともかく教室を増やすことにはなるらしいので、調べてみることにしました。フランチャイズ化で成功している東進衛星予備校で働いたことのあるスタッフがいたので、フランチャイズについて詳しい人を紹介してもらいました。

 

 

松本:意図せず、偶然の出会いからフランチャイズ化が始まったのですね?

林:フランチャイズの予備知識なんて何もありません。以前に東進で働いていたスタッフに紹介されたのは、東進衛星予備校のフランチャイズ化を手掛け、牛角やガリバーのフランチャイズを手掛け来た竹村さんです。開口一番、「フランチャイズって劇薬です。使い方によっては効き目あるけど、使い方を誤れば死に至ります」と脅かされました。

 

その竹村さんの助言によって、ゼロ次募集と銘打った武田塾のフランチャイズ校、5校舎が登場します。ところがその数か月後、テスト開校ともいえるゼロ次募集に応募した人たちが一斉に、多校舎化の打診をしてきたのです。これが武田塾フランチャイズ校の爆発的な開校ラッシュの始まりでした。

 

結論から言います。武田塾の運営会社、A.verの年商は、フランチャイズ化を始める前は1億円程度でした。それが5年も経たず年商10億円になりました。この大半は加盟校からの15%のロイヤリティーによるものですから、加盟校全体の売上げは50億円を超えていると思います。さらに現在でも毎年50校舎程度増えています。

 

 

【なぜこれほどまで武田塾では、爆発的な開校が続くのか】

松本:フランチャイズ校の増え方も尋常じゃないですね。その急成長の理由は?

林:これはフランチャイズ化の指導をしてもらった竹村さんも驚いていたことなのですが、集まって来るフランチャイズ加盟希望者の質が高いのです。授業を聴いただけでは成績が上がらない。自学自習でないと成績が上がらない。参考書を使った「一冊を完璧に」する勉強法に勝る勉強法はないと実感して賛同してくださるオーナーさんばかりなのです。

 

このような武田塾のポリシーも理解していて、E判定からの逆転合格者を次々と輩出する武田塾の実績も知っておられる方が多いのです。さらに実際にフランチャイズ加盟して開校してみると、ネットを通じた情報によって集まって来る受験生の多さにも驚かされるようです。

 

もともとが、2ちゃんねるによる受験相談や受験関係ではダントツのアクセス数だったブログによって有名になった武田塾です。いまでもYouTube動画の『武田塾チャンネル』の視聴者は無数にいます。そのような潜在的な武田塾への入塾希望者が全国にいるのです。近くに武田塾が出来たら行ってみたくなるのも当然です。

 

 

松本:これから武田塾のフランチャイズに参加したい人へ伝えたいことは?

林:武田塾の最大の特徴は、マナビスなどの映像授業でも同じですが、授業中心の予備校の問題点に警鐘を鳴らし、大学受験に欠かせない真の意味での勉強法を普及することにあります。それが参考書を使った自学自習ですが、そのような自分の自学自習を管理できない生徒のためにあるのが武田塾です。

 

武田塾に入ることで自学自習の勉強法に習熟することは、単に大学受験だけでなく、将来にわたって役に立つ勉強法を身に付けることでもあるのです。このような武田塾の役割りを理解していただくことが、共に武田塾を発展させていただくための第一歩だと考えています。

 

さらに本部も加盟校も、お互い隠し事なしでやりましょうということです。フランチャイズの加盟校同士でよくあるエリアの争奪戦も常にオープンにして、当事者である加盟校同士が話し合うようにしています。なかなか結論が出ないのですが、本部が采配を振るうことはありません。常にみんなで話し合うことで禍根を残さないようにしているのです。

 

 

松本:最後に具体的なフランチャイズ加盟校開校のための準備資金等も教えていただけますか

林:常にオープンにしていると言ったのですから、紹介しないわけにいかないですよね。開校するには、加盟金や物件代、黒字化するまでの運転資金などを込みにすると、校舎の候補地の立地条件にもよりますが、1校舎当り約1,000万円の資金が必要です。

 

どのくらいの収益になるかと言うと、例えば春に30人、ピーク時に70人、年間で平均50人の生徒さんが来るとすると、オーナーさん自身が校舎長も兼務したとすると、年間1,900万円ほど残るかなというところです。ただしこれはオーナーさんが校舎長も兼務した例で、人件費の掛かり具合によって異なります。

 

このように教室によって収益にばらつきがありますので、幾つかの実例に基づくシミュレーションをお見せするようにしています。加盟したあとに、思ったより儲からないと言われたくないですからね。それでも弊社のフランチャイズに加盟された方のほとんどから、1年もしないうちに複数校舎を展開したい旨の申し出をいただくことが多いので、収益性には問題がないと思っていいのではないでしょうか。

 

 

【新たなビジネスチャンスを、共に掴みたい】

松本:ほかに、これだけは言っておきたいということはありますか?

林:私が武田塾を始めた切っ掛けは、営利一辺倒になっている授業中心の予備校への疑問からでした。すでに200校近くまで増えた武田塾の存在で、それなりの警鐘を鳴らすことが出来たと考えています。それでもまだまだ地方都市などで武田塾の開校を持ちわびている受験生が多数います。

 

フランチャイズの強みって、それぞれの地域の実情に精通した人たちが、武田塾を誘致してくださることだと思います。今、武田塾を運営する株式会社A.verでは、受験業界以外のフランチャイズ化を支援する仕事もしています。それというのも武田塾のフランチャイズ化によって、フランチャイズの持つ底力を実感したからです。

 

みなさんにも武田塾への加盟を切っ掛けに、新たなビジネスチャンスの発見へと目を向けていただきたいと考えています。より多くの素晴らしい人たちとの出会いを楽しみにしています。

 

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起業におすすめな本/社長の「1冊」

銀河英雄伝説

銀河系に一大王朝を築きあげた帝国と、民主主義を掲げる自由惑星同盟が繰り広げる飽くなき闘争のなか、若き帝国の将“常勝の天才”ラインハルト・フォン・ローエングラムと、同盟が誇る不世出の軍略家“不敗の魔術師”ヤン・ウェンリーは相まみえた。この二人の智将の邂逅が、のちに銀河系の命運を大きく揺るがすことになる。日本SF史に名を刻む壮大な宇宙叙事詩、星雲賞受賞作。

 

 

株式会社A.ver 代表取締役 武田塾塾長 林尚弘

学習院大学法学部政治学科卒業。1984年生まれ。 千葉県立船橋高校出身。

地元の進学校に進み、1年生から予備校に通うも、受験に失敗。1浪後、学習院大学法学部政治学科に合格。自身の受験体験から大学1年で起業、1年後に武田塾を設立。

「授業をしない」「参考書での自学自習」「1冊を完璧に」の方針で、E判定から早稲田、慶應、国立大学医学部などへの逆転合格者を続出させ、話題となる。

武田塾の理念に共鳴する教育者が集まり、医学部受験専門の武田塾MEDICAL、小中学生向けの魁! 武田塾を合わせて、2018年5月現在、全国に150校を展開。

主な著書に『予備校に行っている人は読まないでください』(ミヤオビパブリッシング)、『参考書が最強! 』『医学部受験の真実』『受験合格は暗記が10割』(幻冬舎)、『残り3ヶ月からでも難関大学の逆転合格を可能にする驚異のショートカット勉強法』などがある。


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