第79回:UMAPAKA乗馬専門のコーディネーター 飯村洋平

IDEAストーリー

起業家のストーリーを追体験してもらおうという無料のインタビューサイトです。

このサイトでは、これから起業に興味のある方に向けて、成長のサービスを展開されている方、面白いサービス、商品を出されている方、各分野の実績を出されている専門家の方々にインタビューということで、各スペシャリストの方にお話を伺ってしまおうというような内容で、毎週お届けしています。

本日のIDEAストーリー。ゲストは、UMAPAKA代表 飯村洋平さん。UMAPAKAでは、乗馬指導や乗馬体験サービスなどの事業を行っております。飯村さんに、事業内容や起業に至るストーリーを伺いました。

 

本サイトでは、対談冒頭の一部のみダイジェストとしてお聴きいただけます。
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「1頭の馬からスタート」

松本:現在、どのような事業を行っているのか自己紹介をお願いします。

飯村:21歳のときに、キャラメルという名前の馬を飼ったことがきっかけで、馬に関する事業を展開しており、フリーの乗馬インストラクターとして、一般の方や芸能人の方などへ乗馬指導をさせていただいております。また、デパートの屋上や遊園地などへ出向き、ファミリー向けの乗馬体験サービスを提供したり、馬専門誌での連載、メディアへの馬の手配などを仕事としています。

 

「人を癒す不思議な力」

松本:馬の魅力は何ですか?

飯村:馬は競馬場で走っているイメージがありますが、馬には人を癒す力があると言われており、ドイツではホースセラピーという自然治癒法が確立されています。私も幼いころ自律神経が弱く、体調を崩しやすかったのですが、馬と接しているうちに症状が改善されました。馬には癒しの力があるということもあり、近年の乗馬人口は右肩上がりに増え、身近で乗馬が楽しめるようになりました。弊社では乗馬1回500円で体験できますが、多くの乗馬クラブは、40分1,500円でレンタルしながらレッスンを受けるパターンや、マンツーマン指導で1回1万円などがあります。月額では最安で2万円、もっとじっくり楽しみたい方であれば月6万円が相場です。

 

「SNSの拡散力を大切にしている」

松本:お仕事で意識していることはありますか?

飯村:馬の世界に一般の人をどう取り込むかを意識しています。乗馬イベントも馬に触れ合ったことがない方をターゲットにしており、幼少期に馬に対して良いイメージを持っていただくことで、大人になって乗馬してみたいという意識が芽生えるなど、将来的な馬業界の発展につなげたいと考えています。また、馬は軽車両扱いになるので道路を歩き、一緒に買い物に行っています。最初は驚かれましたが、1年経つころには皆さん違和感なく接してくれるようになり、街の活性化にもつながっています。日常に馬が溶け込んでいる写真をSNSで拡散していただくことで、取材などのお仕事に結び付いているため、街中や観光地に馬を連れていくことはビジネス戦略だと思っています。

 

「馬から学ぶこと」

松本:馬から人生を学ぶことはありますか?

飯村:私の愛馬のキャラメルから学んだことは、「一生懸命やれば結果が出るものではない」ということです。馬は自分の赴くままに生きて、自分ができる範囲のことだけをやり、楽して生きていますが、人間は常に努力をして何かを成し遂げようとします。馬を見ていると、一生懸命やらなくても生きていけるということを学びました。他にも、「負けない、めげない、へこたれない」という気合が大事だという方など、複数のメンターが居りますが、6割ほどは、楽して生きるというメンタルを受け継いでいると思います。

 

「馬が好きで騎手を目指した」

松本:飯村さんのストーリーを教えてください。

飯村:私は子どものころから馬が好きで、7歳のころからブラウン管で競馬中継を見ていました。馬が走る姿に惚れて、騎手になることを夢見ていましたが、親からは危険だということで反対されました。あるとき、動物園で乗馬体験をしたことで馬に乗る楽しさを実感し、本気で騎手を目指そうと決めました。騎手は低い身長が好まれるので、牛乳とひじきを拒み続けたのですが、170センチを超えてしまい、騎手になる夢は諦め、その後、父の仕事を継ぐかたちで働き始めました。

 

「お金よりも将来に繋がる学びを得る」

松本:馬の仕事を始めたきっかけは何ですか?

飯村:あるとき、乗馬のチラシ配布員の面接に行き、馬への愛情を語ったところ、騎手ではないが乗馬の世界も面白いと誘っていただき、乗馬クラブで働くことになりました。私が勤めたところは全国展開している大手の乗馬クラブで、1,500名ほどの会員様がいらっしゃいました。お客様のなかには経営者も多く、仲が良くなると経営方法などを聞くことができ、とてもいい勉強になりました。手取りとしては多くありませんでしたが、お金よりも、様々な方と話ができ、経験を積ませていただいたことに感謝しております。お金よりも将来に役に立つ仕事をするという考えは、実業家である祖父の代から教わってきましたので、学びに対して貪欲でした。

 

「一目惚れで馬を購入」

松本:独立したきっかけは何ですか?

飯村:乗馬クラブに3年間勤めたあと、昔からの夢である牧場経営がやりたくて退社しましたが、資金もノウハウもありませんでした。農場を経営するには、そもそも馬がいないと乗馬はできないということで、馬を飼いに行った先で出会ったのがキャラメルです。当時、22歳の私はキャラメルに一目惚れし、馬の維持費がいくらかかるかも知らず購入し、馬の預託料や体調管理、食事代、医療費など、月に何十万とかかることに驚きました。そのころは、体の構造や骨格についての知識を深めたいということから、フィットネスクラブで働いていましたが、お給料のほとんどは馬の維持費に飛んでいっていました。

 

「目先のお金にとらわれて、路頭に迷う」

松本:馬の維持費を稼ぐためにどのようなことをしましたか?

飯村:馬を維持していくために、イベントで収益を上げようと考え、旅行会社などに営業をしました。また、イベントをする際も、馬を出張させると移動代がかかるので、馬がいる長野を観光牧場としたバスツアーを開催し、1日で何十万円もの収益を上げることはできました。しかし、顧客獲得のためには、永遠に集客に力を注がなければいけないことに気付き、このままでは将来に不安があるなと思っていたところ、インストラクターとして働かないかという誘いがあり、地方の乗馬クラブを転々とする生活を数年続けました。こうして、光熱費や馬の管理費など目の前の支払いに追われ、安定した給料がいただけるインストラクターの道に戻りましたが、自分がやりたいことができないもどかしさに悶々とする毎日を過ごしていました。やりたいことができない現実を知ったとき、やりたいことには責任を持ち、自分でやらなければ、いつまで経っても振り出しに戻ってしまうことに気付きました。

 

「愛する馬から一旦離れてみた」

松本:どのようにして仕事に対する向き合い方が変わりましたか?

飯村:これまでの人生を振り返ると、馬の仕事=人生でしたが、馬の仕事だけが人生ではないと感じ、馬を一旦預け、様々な業種の派遣を経験し、世の中を見てみることにしました。自分の好きな馬と離れることは怖かったですが、結婚式場や紅白歌合戦の設営、引っ越し業など、馬以外の仕事をすることで、ビジネスに対する思考が変わりました。目先のお金を生み出すことで終わってしまうのではなく、稼いだお金を未来のお金に増やすために投資することで、人生の幅が広がることに気付きました。

 

「ゴミと思っているものが宝になる」

松本:最初に実践したビジネスモデルは何ですか?

飯村:最初にやったのは、自分で物を仕入れて売るということです。中国やタイへ行き、どのようにすれば商品が売れるかを勉強しました。以前、アンティーク家具屋の社長さんに、ある人が見ればゴミ同然の家具も、何百万円という価値を付ける方もおり、アンティークの利益率は高いと伺ったことがあります。ビジネスの基本は、「誰かがゴミと思っているものを宝物と思っている人のところに届けること」ということを学んだことから、ビジネスの楽しさを分かるようになりました。

 

「中途半端な理由では起業すべきではない」

松本:これから起業する方へアドバイスをお願いします。

飯村:会社員であれば、責任は会社が取ってくれますが、起業して好きなことをやり続けることには責任が伴います。失敗やミスが起きたときに責任が持てないようであれば、起業すべきではないと思います。また、目標を達成するために自信を持つことも大切です。責任と自信が満たされていなければ、壁に当たったときに、誰かのせいにしてしまったり、自信がなくて諦めてしまいます。自分がやっていることに誇りと熱意を持ち、その気持ちが会社のルールからはみ出しそうであれば、起業すべきです。満員電車に揺られるのが苦痛だから、上司が嫌いだからという理由で起業することはお門違いです。

 

「相乗効果で楽しいことを生み出したい」

松本:飯村さんの今後の事業展開や仕事上での夢を教えてください。

飯村:好きな人と好きなことをやることをテーマにしています。一つの事業に集中して貫き通すことも大切ですが、私自身が能力は高くないですので、私ができないことはそれが得意な人と組むことで、相乗効果を生みだし、ともにいい人生を楽しく歩んでいきたいなと思っています。

 

「目指すべき人の真似をしてみる」

松本:最後に起業を考えている方へメッセージをお願いします。

飯村:私たちは世界一難しい言語と言われている日本語をペラペラ喋っていますが、子どものころに大人の真似をして、積み重ねによって習得してきました。同じように、起業家も誰しも初めからノウハウがあったわけではありませんので、まずは、目標とする方の真似をすることからノウハウが身に付いてくると思います。起業することで周りの人が喜び、それが価値となって世の中に広がることは素晴らしいことだと思います。

 

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UMAPAKA(うまぱか)
乗馬専門のコーディネーター  飯村洋平

2006年に狭山乗馬センターに就職、3年後に独立。ノリと勢いで馬を購入する。馬を活用したもので、面白いコトを10年ほど実行するつづける.20代の生活は馬を中心に過ごす。異例や前例がないことを積極的に取組み続けて失敗を繰り返してきた。

2012年よりインストラクター業務を狭め、イベントのプロデュースを中心に活動を行う。

2014年からは百貨店の屋上、競馬場、商店街などで乗馬体験の出張サービスを実施する。2015年から乗馬専門誌乗馬ライフのマーケティングコンサルタントを担当。乗馬の楽しさを一般の人に感じてもらえる様、乗馬体験の出張サービスと海外の乗馬ツアーの企画に注力。

撮影で使用する馬、景色のコーディネートを行こう、映画の吹き替えに出演するなど、フリーランスとしてもマルチに活動。

好きな食べ物はバーニーカウダでアンチョビソースに拘りがある。

大好物は甘酒で年中飲み続けているが、お酒は滅法弱く、少量して飲めない。アルココル中毒で何度も過呼吸になった。

父方の曾祖父は騎馬隊に所属していたアフリカをジープで横断してギネス記録を作って当時流行った冒険王のような雑誌に掲載。母方の曾祖父は100円ライターの中にあるストローの部分の開発アイデアを出した発明家が居る。親族に、日本映像界の重鎮の一人とされる飯村孝彦がいる。祖母はファッション誌のライターだった。

その血を引き継いで反作、生まれなくに発想が他者と真逆になることが多種、異端児と呼ばれる日々が続きます。当然の様に出る杭として打たれる日々を過ごす。

転機となった作戦は、「好きな人たちと好きなコトをする」自分のやりたいことを続けてゆけば、周りも楽しくなってくる。町中で馬に乗ってる本人の写真がたまにTwitterでアップされている。

馬に乗ってコンビニで買い物に行くのは、常識の範囲だと本人は主張するが、道行く人に写真を撮った珍しくがら、如何に馬が日本の生活から薄れてきているかを痛感してある。

乗馬クラブと同様高貴なイメージが先行する場所には、あまり関心がない人も多い。それならば、皆の住んで地域に馬を連れて行こう!と考えて、実験的にイベントを続けた。乗馬体験を行うと、人の笑顔が絶えない。

人が幼少の頃より身近に馬とふれあうチャンスを作るろうと、馬と暮らすライフスタイルをスタートした。​町を笑顔にすることを前提に、休みの日は馬で買い物している。それをきっかけてたくさんのご縁をいだき、日々を楽しんでいる。

UMAPAKA(うまぱか)
https://www.yohei-iimura.com/

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