第74回:コインランドリー経営で起業したい方のFCグループ、マンマチャオ

IDEAストーリー

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このサイトでは、これから起業に興味のある方に向けて、成長のサービスを展開されている方、面白いサービス、商品を出されている方、各分野の実績を出されている専門家の方々にインタビューということで、各スペシャリストの方にお話を伺ってしまおうというような内容で、毎週お届けしています。

本日のIDEAストーリー。ゲストは、株式会社mammaciao(マンマチャオ) 代表取締役 三原淳さん。株式会社mammaciaoでは、コインランドリーのフランチャイズ事業を行っております。三原さんに、事業内容や起業に至るストーリーを伺いました。

 

 

「コインランドリーのフランチャイズ本部」

松本:現在どのような事業を行っているか、自己紹介をお願いします。

三原:株式会社mammaciaoは、コインランドリーのフランチャイズ事業をさせていただいております。事業説明会を開催し、会員になっていただいた方へは、コインランドリー事業を通して、投資した資本を回収するノウハウや、コインランドリーに適した優良物件などをご案内しています。開業のために融資が必要であれば、金融機関の紹介もしており、コインランドリー事業を成功させるためのお手伝いということが弊社の事業内容になります。

 

「日本で470店舗を展開」

松本:どのような方が会員になられるのですか?

三原:会員になるためには100万円をお支払いいただき、そのお金を元にコインランドリー事業に必要な洗濯機などを購入します。会員になられる方は経営者が2割、年収1,000万以上のサラリーマンが2割、残りは法人の方です。コインランドリー事業を行うには、政策金融公庫で10年ローンを組むのですが、50歳のサラリーマンの場合、60歳でローンが完済しますので、その後は売上から光熱費と家賃のみを引いた収入が個人年金のように得られるという理由で始められる方も多いです。

また、コインランドリーの洗濯機や乾燥機は一括償却できて、節税対策になるため、まとめて何軒も経営される場合もあります。全国にコインランドリーは約2万店舗あり、そのうち弊社は470店舗を展開していて、シェア拡大に向けて、これから成長していきたいと思っています。

 

「環境に配慮した、エコランドリー」

松本:mammaciaoのこだわりはありますか?

三原:弊社は電子マネー化にいち早く目を付け、2010年から電子マネーランドリーを取り入れており、100円玉での利用はもちろんのこと、Suicaやnanaco、waonなどキャッシュレスでの利用にも対応しています。また、エコランドリーというものも取り入れており、通常は、洗剤を入れて回転させ、水を捨てたあとに、また水を汲み、また捨ててというふうに、3回すすぎを繰り返しますが、弊社のコインランドリーはすすぎは1回のみです。電解水を使用していますので、水も洗剤も少量で済みますし、使用している洗剤も天然由来のものにこだわり、環境に配慮したコインランドリーを目指しています。

 

「お母さん、こんにちは」

松本:コインランドリーはどのような方が利用するのですか?

三原:学生の使用率が高いと言われていますが、実は、主婦の利用者が多いです。mammaciao(マンマチャオ)という会社名には「お母さん、こんにちは」という意味が込められており、主婦のためのコインランドリーづくりを行っております。例えば、赤ちゃんや幼稚園生がいて、洋服やタオルなどの洗濯物がたくさん出る家庭で、しかも、共働きの場合は、洗濯する時間も限られており、夜に洗濯しようと思っても、洗濯機の音が近所迷惑になってしまうためできません。

週末にまとめて洗濯しようにも、1回に1時間かかるため、3日分となると3時間もかかり、干すのも大変です。そこで、弊社のコインランドリーは大型洗濯機もあり、洗濯が19分、乾燥も20分程度で終わりますので、畳む時間を合わせても1時間で3日分の洗濯が終わってしまうということで、まとめて持ってこられる主婦の方もいらっしゃいます。

 

「外国人にも人気のコインランドリー」

松本:主婦の方以外にも需要はあるのですか?

三原:カビや花粉対策のために、布団やシーツなどを頻繁に洗いたいけど、自宅では干せないという方がコインランドリーに持ってこられます。また、インバウンドや民泊で長期滞在する外国人の方にも、コインランドリーをよく利用していただいています。日本でアルバイトをいくつも掛け持ちして、洗濯する余裕がない外国人などにも人気です。

 

「コインランドリーを展開するためには立地が重要」

松本:コインランドリーはどのくらい儲かるのですか?

三原:コインランドリーを1店舗開業するのに約2,000万円かかり、軌道に乗ると、月商60万円ほどになりますが、売上の2割分ほど光熱費がかかり、家賃、管理費などを差し引くと、手取りは約30万円になります。毎月30万円、12カ月で360万円、5年で1,800万円となりますが、手取り30万円になるまで2年かかりますので、7年ほどで回収できるという計算になります。

弊社は北海道から沖縄まで展開していますが、日本海側などの冬に晴れ間が少ない地域や、車の所持率が高い地方、東京23区内のマンションが立ち並ぶ地域も、ベランダの物干しスペースが狭いという理由で、コインランドリーの利用率が高くなる傾向にあります。早く軌道に乗せるためにも、開業時には、需要のある地域を考慮したり、開業後も、毎日の掃除やパートさんの管理、フェイスブックページなどでの販促活動など、様々な工夫をする必要があります。

 

「手はかかるが、伸び率は高い」

松本:不動産投資とコインランドリー投資の違いはありますか?

三原:アパマン投資の場合、4部屋持っていて、満室になれば、売上アップのためにそれ以上の対策はできませんし、2室しか埋まっていないのであれば、一気に50%も売上ダウンとなってしまいます。一方で、コインランドリー投資であれば、販促などによって、いくらでも売上を伸ばすことは可能です。

融資面では、アパマン投資の場合、投資金額の約8割が融資可能に対して、コインランドリー投資は、洗濯機や乾燥機は担保物件にはならないので、8割もの融資は不可能です。頑張り次第で売上伸ばせることは面白いのですが、不動産と違い、経営が厳しくなっても転売は難しいため、やり続ける覚悟は必要です。そのために、弊社では経営ノウハウを提供していますし、パートさんへの給与支払いや管理について丸投げできる「お任せパック」もございますので、安心してコインランドリー投資を始められると思います。

 

「本を書くことで信用が高まる」

松本:急成長している要因はどこにあると思いますか?

三原:まず、私がコインランドリー業界の第一人者となるべく、本をたくさん出版したことだと思います。本を出版することによって、メディアから取材依頼をいただくことも多いのですが、その依頼はすべてお引き受けすることを大切にしています。そして、販促にお金をかけており、フェイスブックページやランディングページも充実させ、投資家の方々の目に留まるように工夫しています。

著書に関しては、コインランドリー業界について書いたのは私が初めてで、コインランドリー業界について凝縮しておりますので、競合他社さんが新入社員に読んでおくよう配布するほどです。事業説明会も本を見てから参加を決めた方も多く、本を書くことで信用が高まったと思います。

 

「勉強ができるヤンキー」

松本:三原さんがこれまでに至ったストーリーを教えてください。

三原:小学3年生まで小児喘息でアレルギー持ちだったので、学校もあまり行けなかったのですが、4年生から行けるようになり、勉強もして、学級委員長も立候補するような、前に出たい性格の子どもでした。中学生のころ、『金八先生』が流行して、私もヤンキーになりましたが、勉強はしっかり取り組んでおり、高校は進学校へ合格しました。

周りは優等生ばかりだったので、私は太いズボンに高いツメリという、いかにも悪い子が着るような学生服の着こなしで入学式に参加し、会場がざわつきました。高校生になってからは、バンド活動などで遊び呆けていましたが、突然、大学進学を目指し、1日12時間の猛勉強の末、専修大学へ現役合格しました。大学時代のアルバイトは、結婚式や中華料理屋さんなど、あちこちでウェイターを経験しました。その影響で、今でも、飲食店に入ると、あのお客さんにドリンクの注文聞いたほうがいい、あそこは片付けなきゃなど、ウェイターとしての血が騒ぎます。

 

「営業の孤独さに、うつ病を発症」

松本:大学卒業後はどこに就職したのですか?

三原:就職時期はちょうどバブルで、どこでも就職内定が貰える時代でしたが、わざわざ外資系の製薬会社という実力主義の企業を選びました。何の根拠もない自信を持って入社し、薬をお医者さんに売り込むという大変な仕事を任されました。

バブル期なので薬の需要はあり、大手の病院も担当させてもらえる代わりにノルマも高く、しかも、ライバル会社はベテラン社員を送り込むため、新入社員の私は到底及ばず、売上も低迷しました。仕事内容も、出勤前に病院に寄って、先生と話したあと、会社へ行き伝票処理して、昼食後に、また病院を回り、夕方に帰社してということの繰り返しで、同僚と顔を合わせることもなく、孤独な仕事に耐えかねて、うつ病を発症し、1年で退職しました。

 

「自信を付けるためには錯覚が必要」

松本:その後はどのような仕事をされたのですか?

三原:営業を離れて、スーパーの品出しの仕事をしましたが、面白みがなく、やはり営業で力を発揮したいという思いが強くなり、少人数のOA機器販売会社へ就職しました。その会社は、営業のノウハウなどをOJTで教えてもらいながら、課長や部長が同行してくれて、飛び込み営業に行けることが魅力的でした。売上成績についても、実際は同行した課長が話を付けて獲得した売上にも関わらず、若手の私に売上成績として付けてくださるなど、若手育成のための配慮が素晴らしい会社だったと思います。

その後、売れる感覚が分かり、社内での評判も高くなったことで、1人で営業するときも自信を持って、お客さまに提案できるようになりました。自信を付けるためには、売れるという錯覚を持つことも重要で、自信が付いてからは、印刷会社や洗濯機の商社などから引き抜きがあり、トップセールスマンとして活躍することができました。

 

「血の涙が出るくらいの努力」

松本:トップセールスマンとなれた要因は何だと思いますか?

三原:私は営業センスがあるわけではないので、負けず嫌いな性格だったため、人よりたくさん仕事をして、トップセールスマンになれたと思います。朝は早く出社し、製品カタログは暗記して、電話も訪問も人一倍し、明るい時間は外回りに徹し、土曜日も私服で出社するなど、とにかく人よりたくさんの時間を仕事に費やしました。ブラック企業反対という現代の風潮からは反しますが、月金9時5時の定時出勤ではアイデアは生まれませんので、時間をかけて、血の涙が出るくらいの努力は必要だと思います。20代から質の高い仕事をすることは難しいので、若いうちは人より多く量をこなして、一生懸命やった人だけが出世できるはずです。

 

「無駄を経験しないと、無駄は分からない」

松本:量をこなすメリットは何ですか?

三原:無駄を経験しないと、何が無駄かも分からないので、量をこなすことは大事です。私は仕事の夢を見るくらい、寝ても覚めても仕事のことを考えていて、経営者たるもの仕事は趣味という気持ちでいるべきと思っています。定時上がりで高収入を得たい、私物も経費で落としたいという理想を描いている人もいますが、それは間違いで、壮大な夢に向かって、粉骨砕身頑張るという意欲を持って、起業しなければ続きません。

 

「パッションを伝える」

松本:独立したきっかけは何ですか?

三原:洗濯機の輸入商社で働いているときに、コインランドリー業界を知り、面白そうだなと感じました。デクスターというアメリカの洗濯機メーカーが日本にまだ普及していないということを知り、たどたどしい中学英語で問い合わせのメールを送信したところ、直接会おうという返事をいただきました。

 

ドイツで展示会を開催するということで、新婚旅行の行き先をドイツに変更し、2000年の夏にドイツで副社長と会いました。そこで、会社を辞めて、デクスターの洗濯機を売る会社を作りたいんだという気持ちを伝えると、アメリカ本社に来てということで、退社し、生命保険から50万円を借り入れてアイオワ州に飛びました。

英語も話せないので、入国審査は大変でしたが、デクスター本社に行き、役員の前で自作のパワーポイントで思いを伝えたところ、ブラボーと高評価で、質問をいただくのですが、英語が話せず、話にならないと言われてしまいました。しかし、「君のパッションは伝わったから代理店になろう」と言ってくれて、すぐに機械についての研修を受け、晴れて、代理店となることができました。

 

「妻と二人三脚で開業」

松本:開業時はどんな仕事をしていたのですか?

三原:フランチャイズと洗濯機の卸売りを始め、まだ日本ではデクスターの洗濯機でコインランドリーをしようという人はいなかったので、ほぼ独占状態でしたが、売れ行きは悪かったです。年商は2,000万円でしたが、そこから粗利は2割しかなく、経費を引くと、手取りは年200万円ほどでした。最初の5年は、私がスーツと作業着を常に持ち歩き、営業も修理も担当し、妻は子育てしながら電話番をするというふうに、二人三脚で運営していました。

 

「リーマンショック後に追い詰められた」

松本:精神的に辛かった時期はありますか?

三原:辞めた社員から裁判を起こされたりなど大変なこともありましたし。どんどん融資を受けて、たくさんお金を借りていくうちに、リーマンショックが起こり、返済ができなくなったときは倒産すると思いました。返済条件を変更するリスケジュールを行うために、各銀行に土下座をして、疲れて帰社しても、会社に誰もいなかったときは泣きました。とりあえず6カ月だけリスケしても、返済の目途は立たないので、半年ごとにリスケするということを7年も続けることになりました。

 

「本を出版するごとに売上は倍に」

松本:売上が軌道に乗るターニングポイントはありますか?

三原:借金返済に追われていたころ、とある信金さんが全部借り入れしましょうと提案してくださり、借り入れを一本化し、何とか10年で返済できる目途が立ちました。その後、経営も上向き、優秀な社員を採用したり、説明会の開催やウェブの作り直しということにお金を回せるようになりました。

著書も新たに出版したところ、年商3億円だったものが6億になり、翌年は本を書かなかったところ、1億のみ売上増の7億円、その翌年にまた新刊を出すと、13億というように、本を出すと売上が倍になることが分かりました。私のコインランドリー投資の本は投資カテゴリーに置いてあるのですが、マンションや株などと違うカテゴリーの投資に興味を持つ人が増え、たくさんの方が説明会に来てくださったことが売上に繋がったと思います。

 

「本を書くきっかけは偶然」

松本:本を出版するきっかけは何だったのですか?

三原:本を出しましょうというセミナーの担当者が知り合いで、集客に困っているから参加してほしいということで参加したところ、もともと文章を書くことが好きだったこともあり、面白いと感じました。その後、ベストセラー作家になろうという講座に10万円を払って参加し、出版社に持ち込むための企画書づくりを作成してみたところ、50人の参加者のうち最も良かったと褒めていただき、実際に本を書こうと思いました。

 

執筆するにあたり、出版コンサルタントを付けるのですが、その費用が300万円かかるとのことで、無理を言い、分割でお支払いさせていただき、『はじめてのコインランドリー投資負けなしバイブル』を出版することができました。

たまたま誘っていただいたセミナーに行かなければ、今の私はないと思います。集客するにあたり、見込み客であろうと予想を立ててDMを送ったり、飛び込み営業するよりも、本は効果がありますので、弊社に資料請求の問い合わせをした方には本も渡しています。本を通じて、信頼度が高まり、内容の理解にも繋がりますので、そこも事業拡大の一因だと思います。

 

「説明会への導線づくりのための広告」

松本:本以外にも集客で気を付けていることはありますか?

三原:本を見て、興味を持った方がホームページを見たときに、しっかりしたページでなければ信用は薄まりますので、ウェブやランディングページにもお金をかけています。開業時は、毎月100万円のリスティング広告を自分でやっていましたが、今は年間1,200万円でプロにおねがいしています。

そして、最終的なゴールは、事業説明会に何人呼ぶかに重きを置いていて、東京、大阪、名古屋で月1回ずつ開催しており、『がっちりマンデー』に出演したときは、1回の説明会に100人来ることもありました。本の著者と会って、本当の話を聞いてもらうということを大切にしていますので、説明会への導線づくりのための広告にはお金をかけています。

 

「レスポンスが遅い人は出世しない」

松本:これから起業したい人で、どの分野で起業したいか迷っている方へアドバイスをお願いします。

三原:起業は大変なことですので、今の仕事が嫌なのであれば、転職でいいし、夢があるのであれば、ハイリスクローリターンですが、起業をおすすめします。365日24時間戦えないのであれば起業は向いておらず、レスポンスが遅い人はうまくいかないと思います。例えば、異業種交流会に参加して、名刺交換しても、すぐに連絡しないなど、スマホなど便利な連絡ツールがある時代にも関わらず、こまめなやり取りができない人は出世しません。フェイスブックで友達になれば、メッセンジャーで自分のホームページなどを簡単に共有できますので、それすらできない人は儲からないと思います。

 

「資金を貯める根性がなければ難しい」

松本:スタート資金はどのくらい用意すべきですか?

三原:あるに越したことはなく、業種にもよりますが、300万円は必要だと思います。自宅で開業したり、友達と開業したり、少ない資金で済む方法もありますが、例えば、毎月5万円ずつであれば、60回で300万円、10万円を30回で300万円貯めるなど、このくらいの根性がなければ、起業は難しいと思います。

 

「まずは上場したい」

松本:今後の事業展開、仕事上での夢を教えてください。

三原:弊社は現在470店舗ありますが、2020年までに1,000店舗を目標にしています。その後、マザーズ上場し、5年ほどで一部上場を考えていますので、まずは上場してからのスタートだと思い、頑張っています。

 

「1年でサラリーマンの10年分の経験ができる」

松本:最後に、起業を考えている方へメッセージをお願いします。

三原:起業のメリットは、成功すれば、サラリーマンでは考えられないような収入を得られることですが、デメリットは、成功するまでに時間がかかるということです。そして、たくさんの経験を得られますので、その経験値が人格を磨くための道具になります。

起業家は起業家なりの経験をしていますので、歳を取ったときに、それなりの経験値の高い人間になれると思いますので、いばらの道にはなりますが、苦労は買ってでも無理して起業することもいいのではと思います。起業することで人としても成長でき、1年でサラリーマンの10年分の濃い経験ができますので、毎日が新しいことの連続になるはずです。

 

本サイトでは、対談冒頭の一部のみダイジェストとしてお聴きいただけます。
※対談全編をお聴きいただくには、会員登録が必要です。

 

音声で聴くと、よりリアルに感じて頂けます。

 

起業におすすめな本/社長の「1冊」

それでも1人の営業マンが起業を成功させたわけ

コインランドリー投資を一大ブームにした男の物語。

全国津々浦々にオープンする大型コインランドリー「マンマチャオ」。副業や兼業が注目される昨今、副業の弱点、労務管理の悩みを取り除いて、無人化店舗の代表格としてコインランドリー投資をブームにしたのが三原淳だった。


外資系製薬会社のMRに始まり、大手スーパー、OA機器、印刷会社、業務用洗濯機輸入商社と挫折を繰り返しながら営業畑一筋に歩いてきた三原淳が、次に選択したのは事業家への道だった。


渡米して飛び込んだ大手洗濯機メーカー「デクスター社」から、片言の英語でのプレゼンに「キミとはコミュニケーションは取れないけどパッションは分かる」と日本における独占販売契約を獲得。会社とは言っても、住まい兼事務所のアパートで妻と二人だけの出発だった。


ガムシャラに営業を繰り返すものの、伸びない売上げと資金繰りの重圧。挙句の果てに返済に行き詰まり、金融機関からは破綻企業とみなされるリスケ(リ・スケジュール:返済予定の組み換え)と、うつ病に悩まされる地獄の日々が続く。


何が彼を支えたのか、何がその後の飛躍を生み出したのか、その全てがこの本の中に詰まっている。

 

 

株式会社mammaciao 代表取締役 三原淳(みはら・じゅん)

1967年、東京生まれ。専修大学経営学部卒業後、ファイザー製薬にMRとして入社。その後、大手スーパー、OA機器販売会社、印刷会社の営業を経て、業務用洗濯機輸入商社に入社。

退社後、米国の大手洗濯機メーカーのデクスター社と日本における独占販売契約を結び、2000年に株式会社エムアイエス(現・株式会社mammaciao)を設立、代表取締役に就任。

環境配慮型エコランドリー『mammaciao(マンマチャオ)』のFC展開を始める。 

2017年4月現在、全国に331店舗を出店、さらにいずれも業界初となる『トラブル受付コールセンター』『ネット遠隔操作返金システム』、さらには電子マネー(Suica・Edy・WAON・nanaco等)が利用可能な『電子マネーランドリー』を開発した。

mammaciao(マンマチャオ)
https://mammaciao.com/

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