第53回:仕事が取れる「名刺」と言ったら「絶対受注名刺!」/仕事が取れる名刺の専門家

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本日のゲストは、仕事が取れる名刺の専門家/日本名刺協会理事、福田剛大さん。福田さんは、仕事が取れる名刺の専門家として、名刺作成などの事業を行っています。日本名刺協会理事も務める福田さんに、事業内容や起業に至るまでのストーリーを伺いました。

 

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「使命を込めた社名」

松本:会社名の由来を教えてください。

福田:起業当時は、社名は分かりやすいほうがいいと考え、私の名前に含まれている「大」と「福」を取り入れて、「大福」という社名にしました。大福餅を連想し、餅のなかに餡子がつまっているように、私の頭のなかにもアイデアがつまっていますよという意味も込めて、「大福」という名前をつけました。しかし、あるとき、何に命を懸けて仕事をしているのかを考えたとき、使命…、使命…、命使(名刺)…、私は名刺を通して使命を表しているんだと気付き、この思いを会社名で表現できないかと思い、現在の社名である、「サイ・クリエイション」という名前に変更しました。

「サイ」という言葉は、私自身のビジネススキルなどを意味する才能の才、他者と違いをつけるブランディングという意味での差異、イベント(祭り)を企画するという意味での祭、お客様のモヤモヤしている悩みを引きだすという意味での心理学用語のPSYなど、様々な読み方に当てはめることができ、私のやっていることをすべて表現できると思いました。起業して、社名を考える際は、自分が何のために事業をやっているのか、使命を込めた名前にすることが良いと思います。

 

「人に合わせた名刺づくり」

松本:現在どういった事業をされているのか、自己紹介をお願いします。

福田:名刺の専門家として、名刺に関するコンサルティングや営業力アップのための提案や販促物の作成などを行っています。名刺を作る際は、その人についてヒアリングを重ね、その人に合わせて作ることを意識しています。

 

「ルールがないからこそ力をいれるべき」

松本:意味のある名刺づくりのコツはありますか?

福田:印刷された名刺の歴史は古く、幕末から明治にかけて普及したと言われています。ただ、その当時の名刺は高価なものだったため、華族や貴族がダンスパーティのときに海外の友人との間で名刺交換をしていただけのものでした。時代が流れて、徐々に名刺が広まっていき、今に至るので、特にルールが決まっているわけではなく、名前と社名と連絡先が載っているだけの名刺がほとんどです。ありきたりな情報のみ掲載されていると、名刺交換のとき、話が膨らまず、淡々と交換して終わりという状態になってしまいます。ルールがないからこそ、自分で工夫して、ありきたりな情報以外にも、オリジナルの情報を加え、インパクトのある名刺にすることで、話のネタになり、仕事に繋がると考えています。

 

「文字の種類も人によって変える」

松本:名刺の種類はどのようなものがありますか?

福田:名刺のサイズは55ミリ×91ミリと決まっていますが、紙の素材は本当にたくさんあります。また、最近では、点字入りの名刺も見かけます。本当に必要があれば、点字などの最先端の技術も取り入れるべきだと思いますが、目的と用途に合わせて作成すべきだと考えています。レイアウトのパターンは、縦型縦書き、縦型横書き、横型縦書き、横型縦書きの4パターンで、現在の主流は、縦型横書きで、文字はゴシック体や明朝などがよく使用されています。また、文字などは、明朝にすると細い字体なので、女性らしさを表現できるといったように、文字などを変えることで、その人に合ったデザインにすることも心掛けています。

 

「名刺は限られた時間を有効活用するツール」

松本:どんな名刺が求められていると思いますか?

福田:「名刺なんて、どうせばらまくだけ」という考え方では、どんなにいい名刺を作っても意味がないと思います。ホームページやチラシを作る際は、しっかりとコンセプトやターゲットを決めて、時間をかけて作成するのに、なんで名刺は決められたフォーマットでいいという考え方になるのか疑問に思っています。名刺交換は、相手とコミュニケーションを取るという、大事なビジネスの基本です。名刺交換という限られた時間のなかで、有意義な会話をするためには、会社名や連絡先だけ掲載するのではなく、会話に繋がる情報も載せ、話を広げていくべきだと思います。

 

「名刺が会話のきっかけになる」

松本:名刺交換のとき、気をつけることはありますか?

福田:ビジネスマンは、日々、多くの人と名刺交換をするため、だいたいの名刺がフォルダーに収納されて、二度と陽の目を見ることがない場合がほとんどです。捨てられない名刺にするために、一から自分で名刺をデザインできるのであれば、ありきたりな情報以外を掲載することで会話の幅が広がりますし、会社の名刺フォーマットが決まっていて、デザインを変更できない場合は、何かしら工夫することで捨てられない名刺を作りだすことが可能です。

例えば、名刺を有名な神社で祈祷してもらい、「金運アップの名刺なので、持っているといいことがあります」とか、名刺の隅に風水ラッキーカラーの色をペンで塗り、「この色は風水ラッキーカラーなので、持っているといいことが起きますよ」と伝えるなど、工夫の仕方はたくさんあります。そこから、「どこかお勧めの神社はない?」とか、「風水詳しいの?」など、名刺が会話を生むきっかけに繋がると思います。

 

「名刺交換をダイナミックに」

松本:他に工夫できることはありますか?

福田:名刺に匂いをつけることもお勧めです。香りは、人間の記憶をつかさどる器官なので、より名刺交換がダイナミックになり、名刺につけた匂いと同じ匂いをどこかで嗅いだとき、「この香り、あのときの名刺交換のときの香りと同じだ」などと、記憶を呼び起こすことができます。匂いの種類も様々あり、ラベンダーは相手を落ち着かせる効果がありますし、飲食店経営の方と名刺交換する際は、カレーや唐揚げの香りといったマニアックなものもありますので、ぜひ試してみてください。名刺専用のお香はショップや通販でも販売されています。

 

「名刺に動画を埋め込む」

松本:名刺に動画を埋め込むこともできるんですか?

福田:私の名刺にも動画を読み込む機能を持たせてきます。QRコードを読み込むと動画が再生される方法もありますが、QRコードの掲載は必要なく、アプリを通せば、動画だけでなく、自分自身のSNSが閲覧できるというものがありますので、私はそちらを使っています。自己紹介動画を載せたり、メーカーさんであれば、ものを作っているシーンを動画で見せることで、お客様獲得に繋がる工夫ができると思います。

 

「レジャー会社でデザインスキルを習得」

松本:福田さんが今に至ったストーリーを教えてください。

福田:大学卒業後、パチンコやボウリング場、スーパー、ゲームセンターなどを運営するレジャー会社に就職しました。最初のうちは、ゲームセンターの店長候補だと言われていたのですが、その後、アミューズメントパークの販促担当になり、店内で掲載するPOPや、ボウリング場の壁の装飾をしていました。そのころは、まだ写植の時代だったのですが、自分でデザインできるようにということで、Mac(マッキントッシュ)の操作方法を勉強してこいと言われたことがきっかけで、今の仕事に繋がる、デザインの習得ができました。その後、上司と揉めたことがきっかけで、スーパーの肉屋さんに異動となり、肉を切る仕事を任されたのですが、このまま頑張っても、スーパーの店長かバイヤーの道しかないということに気が付き、転職を考えました。

 

「マーケティングの仕事へ転職する」

松本:その後はどういう企業へ転職されたのですか?

福田:データベースマーケティングの会社に転職して、誰にどういうふうにキャッチコピーを書けば、響くのかということを仕事にしていました。6年ほど、そこで勤務し、次に、電通ワンダーマンという企業に転職し、ダイレクトマーケティング専門の広告代理店でマーケティングについての知識を深めました。仕事は楽しかったのですが、やりたいことと違うと感じ、これからは、ネットの時代になるだろうと思い、その時代では珍しく、ネットマーケティングをやっている会社に転職しました。これまでのマーケティングの知識が実を結び、どんどん売上が伸びたのですが、私の能力が気にくわなかった社長と喧嘩になり、そこも退職してしまいました。

 

「デザインを通して、コミュニケーションしたい」

松本:仕事を辞めてどうしていたのですか?

福田:知り合いの社長に仕事をいただき、通販のカタログ作成や、ホームページの作成といった業務を行っていました。起業を目指す人が集まるセミナーに参加したときに、「福田さんの夢は何?」と聞かれて、正直、お金を稼ぐためだと思っていた私だったのですが、仕事の種類はたくさんあるのに、なぜデザインという仕事を選んでやっているんだろうと考えました。自分の過去を振り返ると、うつ状態になったこともあり、人とうまく話せない自分がいたので、名刺に自分の思いをのせて、デザインを通じて、コミュニケーションしたいんだと気が付きました。

 

「うつ病を乗り越え、今がある」

松本:うつ病はどういうことがきっかけで発症したのですか?

福田:会社員時代に、自分もデザイナーとして会社の成長に貢献しているにも関わらず、営業マンが評価され、「デザイナーは内勤だから金は生みだしていない」と言われたときに、自分の居場所がなくなったと強く感じ、そこから、うつ病が発症しました。症状を治すために、心理学を応用した話し方教室に通い、二つのことを学びました。一つは、理想を持ちすぎていたということです。将来こうなるべきという思いが強く、その理想に至っていない自分に嫌気が差し、何もかも背負いこんでいました。

こうあるべきだという考えをなくしていき、過去の自分と比べて、より良く変わったところに注目することによって、プラスの考えを持つことができるようになりました。二つ目は、駄目人間と思っているのは自分自身だったということです。それまでは、周りの人すべてから駄目人間と思われていると思っていたのですが、心理学の先生に「いったい誰に駄目人間と言われているか、個人名で教えて?」と言われたとき、勤め先の社長からも面と向かって、駄目人間とは言われたことはない、同僚でもない、家族でもないと、残ったのは自分だけだったんですね。自分自身で自分のことを駄目人間だと思い込んでいただけで、ストレスが溜まっていたということに気付き、そこから楽になりました。

 

「半年間で3,000人と名刺交換」

松本:気持ちが楽になって、どういう行動を起こしましたか?

福田:コミュニケーションのリハビリに一番いいことは、人と会うことだと思い、目的は決めずに、名刺を持って、人に会いに行きました。最初は、小声で「すいません…、福田です」と遠慮気味に挨拶していたのですが、半年間で3,000人もの方と名刺交換をすると、はっきりとした口調で挨拶できるようになりました。多くの方と名刺交換するなかで、自分の気持ちをはっきりと話せない人が多いことに気付き、その人たちのためにも名刺というツールが、会話のきっかけになる大切なものだと気付きました。

 

「仕事が取れる名刺のきっかけ」

松本:仕事が取れる名刺が生まれたきっかけはありますか?

福田:交流会に参加したとき、ある方から、「福田さんみたいな名刺を作ってほしい」と頼まれて、名刺を作成し、2週間後に、「福田さん、私の本の出版が決まりました」と連絡がありました。話を聞くと、私が作成した名刺をきっかけに出版社の方と話しが弾み、とんとん拍子で出版の話がまとまったということでした。また、その方から税理士さんを紹介していただき、名刺を作成させていただいたのですが、名刺のおかげで売上が上がったと喜んでいただきました。その後、私の名刺づくりのノウハウを体系化し、商品化できるなという考えから、「絶対受注名刺」というネーミングをつけました。

 

「対面での提案を大事にしている」

松本:起業してから大事にしていることはありますか?

福田:起業当初は、何をやりたいか定まっていなかったので、「あなたの会社の広告代理店」というふわっとしたキャッチコピーを掲げていましたが、名刺の専門家としてやっていくと決めた瞬間に、行動すべきことが定まりました。名刺制作のライバル企業はネットで集客していますが、名刺で仕事が取れるよと提案しているのにも関わらず、対面ではなくネットで販売することに疑問を持ち、私はネットでの販売には注力していません。セミナーなどに行き、直接人と会って、お仕事をいただいています。

しかし、あるとき、近場の人だけ名刺を通して救う事業を行っていても、福田さんと会えない遠くに住んでいる人は救えないのかということを言われてからは、一応、ネットでの注文も受け付けるようになりました。

 

「副業でトライしてみる」

松本:起業したいけども、どういった分野に進もうか迷っている方へアドバイスをお願いします。

福田:私は起業家を支援する「DREAM GATE」をいう団体の代表もやっているのですが、起業したい方に、「何したいの?」と聞いても、「ただ起業したいだけなので」という人も多いので、セミナーに参加したり、起業に関する本を読むことも大事です。今の仕事を辞めて起業することはリスクも大きいため、会社員でいるうちに、副業で起業してみて、しっかり食べていける状況でソフトランディングしていくほうがいいと思います。

 

「1年間は食べていける資金」

松本:最初のスタート資金はどれくらいあったほうがいいですか?

福田:何もしなくても、1年間は食べていける資金を用意したほうがいいと思います。家賃を払ったり、パソコンなどの周辺機器を揃えるとなると、あっという間にお金は飛んでしまいますので、ある程度の資金はあったほうがいいと考えています。

 

「話ベタな人が救われる世界に」

松本:今後の事業展開、仕事上での夢を教えてください。

福田:お客様からのニーズで仕事をいただいている状況なので、無理矢理やりたいことを実現するということは、私の場合は合っていないと思っていますが、やりたいことはたくさんあります。例えば、海外でも名刺のセミナーを行い、日本人だけでなく、外人も含め、話が下手な人でも名刺を通じて、コミュニケーションが生まれ、救われる世界にしていきたいなという夢はあります。

 

「起業へ向けた気持ちづくり」

松本:最後に、起業を考えている方へメッセージをお願いします。

福田:私は起業したいなんて考えてもいなかったので、起業を考えているだけで、すごいなと思います。やりたい気持ちがあるのであれば、やってみてから見える世界と見えない世界があると思うので、やってみたほうがいいと思います。やれなかったと後悔するよりも、やってみたら、うまくいきましたという人が増えたら嬉しいですね。そのためには、起業している人のセミナーに行ってみたり、本を読んだりして、起業に対して、自分が思っていることと、やっていることのギャップを埋めていって、起業へ向けての気持ちづくりや、環境づくりをしていくことが成功へ繋がると思います。

 

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仕事が取れる名刺の専門家
日本名刺協会 理事 福田剛大

1968年生まれ。岩手県出身。日本大学法学部卒業。
会社員時代に対人恐怖症に悩まされるも、半年に3000人との名刺交換をきっかけに、渡すだけで仕事が取れる絶対受注名刺メソッドを確立。

電通ワンダーマンなどを経て2006年サイ・クリエイション設立。広告や販促ツール制作を中心に活動。円滑なコミュニケーションを引き出すデザインと、使命を導き出すコンサルティングに定評がある。話ベタな営業マンや個人事業主を中心に「ストレスゼロのその場で仕事が取れる名刺作成術」「自分の価値を仕事に活かす営業法」をテーマにした講演・セミナー活動を展開。「名刺を作ることで自信を取り戻せた」という声が多数寄せられている。

NHK WORLD NEWSLINEや、TBS「マツコの知らない世界」を始め、名刺のスペシャリストとしてTV・ラジオ・新聞・雑誌などマスコミ取材多数。

著書に「24人1人 渡すだけで仕事が取れる絶対受注名刺」(ハギジン出版)
「仕事が取れるすごい名刺交換5つの鉄則」(学研パブリッシング)
起業家・個人事業主のための 絶対に選ばれる! 「ビジネス・プロフィール」のつくり方(同文舘出版)がある。

仕事が取れる名刺の専門家
http://shunkan-dentatsu.com/

絶対受注 名刺ブログ
http://shunkan-dentatsu.com/category/blog

 

 

 

 

 

 

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