第65回:成功哲学などの行動理論を、実生活で役立てる内容を、21年間で3万人を超える指導

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このサイトでは、これから起業に興味のある方に向けて、成長のサービスを展開されている方、面白いサービス、商品を出されている方、各分野の実績を出されている専門家の方々にインタビューということで、各スペシャリストの方にお話を伺ってしまおうというような内容で、毎週お届けしています。

本日のゲストは、株式会社リエゾンジャパン 代表取締役 小川健次さん。株式会社リエゾンジャパンでは、セミナーや講演会を通じて、コンサルティングなどの事業を行っています。代表取締役を務める小川さんに、事業内容や起業に至るまでのストーリーを伺いました。

 

 

 

「問題解決のお手伝い」

松本:現在どのような事業をされているのか、自己紹介をお願いします。

小川:弊社は、個人向けコンサルティングや、中小企業を対象とした経営改善のためのコンサルティング、セミナー主催などの事業を行っています。セミナーは、目標設定やメンタル面、引き寄せの法則などのお話も交えながら、週に1回ほどのペースで開催しています。普段、目標をしっかり設定して行動している人は少ないと思いますので、より高みを望むために、課題や問題解決の役に立つ情報を提供させていただいております。

 

「目標は必要性がないから達成できない」

松本:目標設定が大事だと分かっていても達成できないのはどうしてでしょう?

小川:簡単に言うと、目標設定の仕方に問題があると思います。ダイエットを例に挙げると、成功するためには、本当にダイエットする必要性があるかどうかが成功のポイントになります。ただ単に体重を減らしたいから、彼氏を作りたいからという理由でダイエットを始める人が多いですが、目標が曖昧すぎることで、辛いことがあったときに必要性が薄れ、挫折してしまいます。

 

「どう死にたいかを決めることで生き方が決まる」

松本:具体的な目標を決めるためにはどうすればいいですか?

小川:長期的な目標を決めることが重要で、ダイエットする理由が彼氏を作りたいということであれば、なんで彼氏を作りたいの?、結婚したいから、なんで結婚したいの?、子供が欲しいから、なんで家庭を築きたいの?というふうに目標の裏にある真意を重ねて、最終的には、こういう死に方をしたいというところまでゴールを決めます。死ぬときにどうありたいか、どんな自分でいたいかという人生観を持ち、そのためにどう行動すべきかということが重要です。結婚するためにダイエットするという目標の場合、ダイエットしなくても結婚できるので、本当にダイエットする必要があるのか?と、目標を見直すということも必要になってきます。目標設定しても、なかなか達成できない人は目先の問題だけを見てしまい、必要性を感じなくなってしまう傾向がありますので、自分がどう死にたいかという長い目線で目標を考えることがポイントです。

 

「納得感を持つことが大切」

松本:数字の目標だけでは駄目ですか?

小川:数字の目標を立てても、その先に何がやりたいかをきちんと考えてください。私たちは死ぬときに、棺桶には一人で入らなければいけないし、三途の川も手ぶらで渡らなければいけません。そのときに、こういう生き方をして良かったなという納得感を感じられるように、目標設定してほしいと思います。また、起業ブームでサラリーマンでは駄目だという風潮もありますが、納得感を持って生きることができれば、サラリーマンでもいいので、世の中の雰囲気にのまれて起業すると失敗します。理想を描き、目標に向かって、具体的に行動することで納得感のある人生を送ることができます。

 

「まずは本気でやってみる」

松本:目標が本気かどうか判断するにはどうすればよいですか?

小川:本気かどうかはやっていきながら確認するしかないです。行動しながら、人は成長するし、世の中も変わり、価値観も変わっていきますので、時間をかけて修正していけばいいと思います。例えば、年商100億円の経営者になると決めた場合、来年も同じ目標かと言うと、そうではなく、ミュージシャンになりたいと考えが変わるかもしれません。理想を掲げ、本気でやってみたけど、うまくいかなければ、時代背景や才能に合わせて、修正していくことも必要です。

 

「目標達成するための環境を作る」

松本:モチベーションが続かない理由はなんですか?

小川:目標に対する行動のやり方がおかしいと思います。例えば、ダイエットするために玄米ダイエットを実践したとしても、その人の体質に合っていないこともあるので、そのときにはやり方を変えるべきです。そして、目標達成できないのは、本当の意味で決断をしていないことが大きな理由です。決めるということはどういうことかと言うと、決断するということです。決断は決めて断つということですので、その目標を達成する以外に道はないと思うとスイッチが入ると思います。本気で取り組むと決めたなら、痩せるためにお菓子を食べないと決め、お菓子を目の前に置かないようにするなど、目標達成するための環境を作ることも大切です。

 

「自分自身を知ること」

松本:最初は本気だったけど挫折する人はどうしてですか?

小川:目標達成するためには、自分自身を理解することも大切です。ミュージシャンになりたくても、そもそも才能がなければ、どんなに行動して努力しても夢は叶いません。自分にどんな力や適性があるかを知り、自分に合った目標設定をすることで、才能を発揮できると思います。

 

「第三者に見てもらう」

松本:自分を知る方法はありますか?

小川:自分のことを自分で分かっている人は少ないと思います。自分自身の過去の考え方や癖を見つめて考えることはあまりしないので、コンサルタントなど第三者に見てもらうことで、アドバイスを貰いながら、目標に向かって行動するという手段もあります。

 

「自分のことを知っている人は行動が早い」

松本:決断力が早い人の特徴はなんですか?

小川:決断力が早い人はすぐ行動できてすごいという話がありますが、これは間違っていて、決断力が早い人は行動しなくなる自分のことを分かっているから、行動が早いのです。問題を先延ばしにすると、明日になれば決められない自分を知っているから、今、決めようとします。しかし、自分のことを分かっていない人は、明日できるから大丈夫と変な自信を持ち、結局やらないというパターンが多いです。

 

「50センチ後ろから自分を見る」

松本:自分自身で自分を知るコツはありますか?

小川:コンサルタントなどの第三者の視点を入れるということ以外に、自分の行動を記録することで自分を知ることができます。自分の立てた目標と、それに対しての行動し、結果がどれくらい改良できているか、如実管理していくことが重要です。そして、50センチ後ろから自分を見てあげることです。常に50センチ後ろに目標を管理している自分がいて、これは違う、それはこっちじゃないの?というふうに後ろから意識することで、自分の行動パターンが見えてきます。

 

「引き寄せの法則」

松本:引き寄せの法則はどういうことですか?

小川:引き寄せの法則は二通りの意味があると思っています。一つは、「思考は現実化する」と言われるように、強く思えば、エネルギーとなり、それが宇宙に伝わり、望みが叶うという、スピリチュアル系な意味合いがあります。病人がお祈りをしたら良くなったなどがありますが、願えば叶うという発想は汎用性がないです。もう一つの引き寄せの法則は目標設定であると考えています。例えば、男性が二人いて、それぞれがディズニーランドを訪れたとします。一人は彼女とのデートで訪れたので、パレードやお土産のことが気になります。もう一人は起業を目指す男性で、その方の場合は、キャストの接客の仕方や食べ物の仕入れや値付けの仕方など、ビジネスに関係する部分に注目するはずです。同じ体験をしているにも関わらず、何を目的としているかによって、見えるものは違ってきます。つまり、目標設定をすることで、自分に関係するものが見えてくるということが、引き寄せの法則だと考えています。

 

「執着を手放すことも重要」

松本:引き寄せの法則は強く思うことが大事ですか?

小川:何か欲しいなと思っても、なかなか手に入らないときは欲しいものに執着していますが、他の道で生きていこうと、スイッチを切り替えて、心をフラットにすることで、新しく決めた目標に関する情報が入ってきやすくなるということがあります。引き寄せの法則には、執着を手放すことも重要です。このような引き寄せの法則についてもセミナーやコンサルなどでお話させていただいております。

 

「21年間、自己啓発系企業に勤める」

松本:これまでに至る、小川さんのストーリーを教えてください。

小川:子供のころ、両親が離婚し、横浜から東京に移り住み、二十歳ごろまで中野で育ちました。二十歳ごろ、前職の「ナポレオン・ヒル」という自己啓発の教材などを扱う会社に入社し、販売営業を5年経験したあと、マーケティング部門に配属になり、その後、代表取締役副社長も拝命しました。21年間勤めたあと、長年培った自己啓発に関する経験を世の中に恩返しをしたいという思いで、2015年6月に独立しました。

 

「幅広い分野の仕事を経験できた」

松本:21年間で学んだことはなんですか?

小川:前職は自己啓発系の業界では大手ですが、一般的に見ると、社員数百人規模の中堅企業ということもあり、マーケティング、営業、広報、経営など、様々な分野の仕事を経験させていただきました。あらゆることを経験することで、経営者としての感覚が培われたと思います。また、創業者の志を間近で学ぶことができたということも、今ではすごく大きな財産になっています。

 

「目標に向けてブレイクダウンする」

松本:昔から独立したいと思っていたのですか?

小川:前職に勤めていたころ、「30年カレンダー」というものを書き、45歳で独立と設定したのですが、43歳で起業することになり、おかげさまでカレンダーに書いた通りの人生になっています。しっかり目標を決めることで、そのためにどうすればいいかということをブレイクダウンして考えることで夢は近づきます。起業ということを大げさに捉えている方もいますが、法務局行って、簡単に手続きできますので、今すぐにでもできることはあるはずです。

 

「適性に合った仕事」

松本:これから起業したいけど、どういう分野に進もうか迷っている方へアドバイスをお願いします。

小川:まずは、自分の適性を知ることです。例えば、情報処理をやりたいけど、バッシングされることが嫌いな人は向いていませんし、カフェを経営したいけど、珈琲に関心がなければ、カフェ店員には向いていないと思います。しかし、人間は他人には、ああしたほうがいいとアドバイスできても、いざ自分のこととなると考えられなくなります。自分自身のことに関しては、責任が伴うので行動しにくいのですが、命まで取られることはありませんので、まずは行動してほしいです。

 

「経験と器の大きさは比例する」

松本:何でもできるというマインドを持つことが大事ですか?

小川:斎藤一人さんの本に、困ったことは起こらないという話がありますが、僕もその通りだと思いますので、あらゆることに挑戦してほしいと思います。そして、恋愛でも仕事でもボロ雑巾になった経験と、その人の器の大きさは比例すると思っています。しかし、何でもかんでも挑戦すればいいわけではなくて、繰り返しになりますが、自分の適性を見極めて、できることを足元固めて、ちゃんとやっていくということを忘れずに挑戦することが大切です。

 

「最期に私と関わって良かったと思ってもらえるように」

松本:今後の事業展開、仕事上での夢を教えてください。

小川:私は、ぬるま湯系起業家なので、従業員を増やして、事業を広げていきたいとは思っていません。何万人というお客様を幸せにできるほど器は大きくないと分かっているのですが、関わらせていただいたお客様が豊かで幸せになっていただいて、その結果、私や家内や家族が幸せということができる限り長く続くことが夢です。そして、私と関わってくれた方が亡くなるときに、「あいつと関わって良かったよね」と思いだしていただけると、本望だと思います。

 

「起業は難しいことではない」

松本:最後に、これから起業を考えている方へメッセージをお願いします。

小川:自分のことを知ったうえで、サラリーマンのままが向いている人はサラリーマンをやればよくて、起業が向いているのであれば、独立すべきだと思います。私も若いころ、起業するには、事務所や従業員、資金が必要だと考えていましたが、法務局や税務署で簡単に手続きできますので、大きく考える必要はありません。私の知り合いにも事務所を設けず、ホテルのロビーやレンタルスペースで仕事をしている方もいますし、資金が必要であれば、銀行からどんどん借りてもいいと思います。起業の仕方や融資の方法など知りたいという方がいらっしゃいましたら、ぜひ弊社にお越しください。

 

 

起業におすすめな本/社長の「1冊」

小さな会社の稼ぐ技術

中小零細事業者の黒字経営バイブル!大手(強者)と同じやり方では、負けて当たり前。弱者には、弱者に最適な「正しい勝ち方」がある!

頑張っているのに儲けが出ない、という話をよく聞きます。その原因は何か。外部環境のせいではない。戦略が間違っているから、あるいは戦略がないからです。

メディアに出てくる経営戦略は、大企業用(強者)のものばかり。中小零細(や業界2位以下の企業)が実践してもうまくいかない。弱者には弱者の戦略があります。弱者でも、正しい戦略を実践すれば相当しぶとい。

いや、局地戦なら大企業を打ち負かすことができる。実際の戦争でも、大国がゲリラ戦で打ち負かされる時代です。中小零細企業、個人事業主が利益を出すための「正しい戦略」とその実践方法を、本書で余すところなくお伝えします。

 

小川健次(おがわけんじ)

1973年生まれ。
株式会社リエゾンジャパン代表取締役
一般社団法人感覚刺激と脳研究協会理事

国内最大級の自己啓発企業にて、21年間に渡ってマーケティング部長、代表取締役副社長、事業開発部長などを歴任後、2016年6月1日より現職。

世界中の成功哲学をはじめ、潜在意識活用法、引き寄せの法則など、様々な成功法則や自己啓発技法に精通。21年間で3万人を超える指導実績をもとに、脳科学と心理学からのアプローチにより、個人と組織の行動変容と定着化を可能にするスペシャリストとして活動。

同時に、ビジネスにおける企画立案・編集・デザイン・実施まで、アイディアを形にするだけでなく、売れる仕組みの構築などのマーケティング戦略を総合的にプロデュースする。

また、上記のかたわら、引き寄せの法則を実践することにより、関東近県を中心にした不動産投資事業を展開。心に思い描いたイメージを実現している。

 

株式会社リエゾンジャパン
https://riezonjapan.com/

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