第45回:国内最大級のマジシャン会社/プロマジシャン ナカノ・マクレーン

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本日のゲストは、株式会社マジカルハートビート、代表取締役、ナカノ・マクレーンさん。株式会社マジカルハートビートでは、マジシャンを育成して派遣する事業を行っています。代表取締役を務めるナカノ・マクレーンさんに、事業内容や起業に至るまでのストーリーを伺いました。

 

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「国内最大級のマジシャン会社」

松本:現在どういった事業をされているのか、自己紹介をお願いします。

ナカノ:私はプロマジシャン ナカノ・マクレーンとして、パーティやイベントでマジックショーを行っています。その傍らで、株式会社マジカルハートビートを経営しており、マジシャンを育成し、イベントや忘年会、展示会、飲食店、ショッピングモールなどに派遣する事業も展開しています。また、企業向けに、コミュニケーションをテーマとした企業研修や講演会なども実施しています。

 

「マジックもコミュニケーションが大切」

松本:マジックをする際に心掛けていることはありますか?

ナカノ:私たちが考えているのは、マジックは面白いとか、楽しいとか、不思議であるということは当たり前で、その感情を一つ越えて、社会や世の中、お客様にとって役に立つかどうかを意識してマジックをしています。マジックは、お客様との人間関係によって、満足度が変わるものだと考えています。

トリックを教えれば、マジック自体は誰にでもできることなのですが、そのトリックをまるで魔法のように、見ている人に感じてもらえるようにするためには技術や知識が必要で、お客さんの感情を揺さぶることがマジシャンの仕事だと思っています。マジックで用いられる心理学などを用いて企業や学校に出向き、コミュニケーションについて講演や研修活動で伝えるという活動もさせていただいてます。

 

「技術が高いから満足度が高いというわけではない」

松本:マジックで一番大切なことはなんですか?

ナカノ:弊社には多くのマジシャンが在籍しており、彼らのショーを見たお客様の反応を確認しているのですが、技術が高いから喜ばれるというわけではないということが分かりました。満足度を上げるためには、トークもそうですし、表現力や振る舞いと言った要素も必要になってきます。私はよく飲食店で例えるのですが、飲食店は味は美味しいのは当たり前で、あとは好みの問題になってくると思いますが、マジシャンも同様に、人前でパフォーマンスをするということは技術が高いことは当たり前で、見てくれているお客様に合わせて、いかに喜んでいただける表現ができるかが大切だと考えています。

 

「自分が心を開かないと、相手も心を開かない」

松本:初対面の人にマジックを披露するときは緊張しますか?

ナカノ:マジックをする技術的な面での緊張はないですが、お客様がマジックをどう感じ取ってくれるかの緊張感は持って、ステージに上がっています。どういうことかと言うと、初めてマジックを見るお客様がいたとして、私が行ったマジックが成功すればマジックは面白いと思うでしょうし、逆に失敗してしまうと、マジックはつまらないものだと捉えられてしまいます。お客様にマジックを楽しんでもらえるようにという緊張感は常に持っています。そのためには、技術面もそうですが、自分が心を開かないと、お客様も心を開いてくれないと思っていますので、自分の殻を破って、笑顔でマジックをするということも大切にしています。

 

「騙されても仕方がないというキャラクターを演じる」

松本:お客さんからトリックを教えてほしいと突っ込まれたりしないのですか?

ナカノ:古くからマジックの世界で言われている、「人は紳士に騙されるのを好む」という言葉があります。トリックがくだらなくて、技術もまったくないものだと、人は騙されたということで不快に感じてしまいますが、技術力も高く、立ち振る舞いもしっかりしていると騙されても仕方がないという気持ちになります。マジシャンのあり方がお客様のマジックに対する印象を大きく変えることになるので、この人になら騙されても仕方がない、これなら、どんな人でも騙されちゃうよねと思ってもらえるショーを作らなければと思っています。騙されても不快に思われないキャラクターを演じるということもマジシャンとして大事な要素です。

 

「マジシャンが食べていけるように会社を作った」

松本:マジシャンを派遣する事業について詳しく教えてください。

ナカノ:マジシャンをパーティやイベントに派遣しております。マジシャンという職業は決して収入が良い人ばかりではなく、レストランやバーなどでマジックを披露し、時給や日給で働いている方も多いです。現状、平均収入も社会的水準を満たす生活をしようとするのに苦労している方が多い業界なのが正直なところですが、そんな業界を変えられるようにマジックを学べる環境を整えて、優秀なマジシャンを育成し、マジシャンという職業で収入を安定できる人が増えればという思いで、会社を設立しました。

 

「諦めない気持ちを大切にしている」

松本:ナカノ・マクレーンという名前はどういう意味ですか?

ナカノ:私は『ダイ・ハード』という映画が好きで、主人公のジョン・マクレーンから名前を取りました。ジョン・マクレーンは困難なことでも決して諦めないという性格の持ち主で、私も人生で何があっても諦めず立ち向かおうという気持ちを忘れないようにするために、ジョン・マクレーンから名前を取り、ナカノ・マクレーンという芸名で活動しています。

 

「生きる意味のある人生を歩みたい」

松本:今に至ったストーリーを聞かせてください。

ナカノ:私は5年制の高等専門学校の建築科に通っていました。将来は公務員にでもなろうかなと考えていたのですが、自分が本当に建築の道に進もうか悩み始めていました。このままボーっと人生が過ぎていくのかと不安になり、自分で経営して、事業をすることで、自分の生きる意味が見つけられる人生が歩めると思い、19歳のときに起業しようと思いました。

 

「19歳のころ、マジックで事業が成り立つことに気付いた」

松本:19歳のときのマジックの技術はどういうものだったのですか?

ナカノ:マジックは10歳ごろからやっていて、最初はオモチャのマジックをやっていたのですが、トランプだったり、専門的な難しいマジックもやり始めるようになりました。19歳のころ、お小遣い稼ぎとして、知り合いの飲み会でマジックを披露したりしているうちに、1万円のマジックを10回やれば10万円の収入になるし、事業が成り立つなと確信したことで、より起業したいという思いが強くなりました。

 

「たまたま手にした専門書との出会いで奥深さを知った」

松本:マジックとの出会いはどういうものだったのですか?

ナカノ:一番最初は父親がマジックを見せてくれて、それからマジックが好きになりました。その後、16歳くらいのときに、たまたま本屋さんで手品の専門書に出会い、それまで、子供向けの簡単な手品しか知らなかった私はマジックの幅広さに衝撃を受け、さらに面白さ、奥深さを知り、どんどんのめり込んでいきました。

 

「人間関係ありきで仕事を作る」

松本:最初にマジックを披露したときの感想はどんなものでしたか?

ナカノ:マジックは好きでやっているので、お金を貰わなくてもいいということが最初の感想です。また、マジック業界の市場は狭く、価格設定も曖昧なため、1万円ですといって、高いと感じる人もれば、安いと感じる人もいますので、自分のマジックに対する値段の付け方にはとても迷いました。そして、マジックがうまいから仕事が取れるわけでもないため、人間関係を大事に周りとお付き合いしてきました。そうすることで、私のことを応援してくれる人がマジックをする場を提供してくれるなど、周りのサポートを受けられたから今があると思います。

 

「周りのアドバイスに耳を傾けることで道は開ける」

松本:上京した理由はなんですか?

ナカノ:上京した理由は二つあって、一つは、人脈マッチングのスペシャリストの内田雅章さんとの出会いです。内田さんに「本気で自分の夢を叶えたいんだったら、東京に出てこい」と後押しされたことが一つ目のきっかけです。二つ目は、ゴーゴーカレーの宮森さんとの出会いです。「石川県でやり残したことがあるなら、まだ残ってもいいが、やり残したことがなければ、今すぐに東京に出たほうがいい」という言葉をいただいたことが上京することになった二つ目の理由です。周りのアドバイスに耳を傾けることで道が開けたと思っています。

 

「人との出会いを大事にすると、仕事が広がる」

松本:東京での仕事はどういうふうに見つけたのですか?

ナカノ:資金もなく、マジック業界の伝手もなく、仕事探しは苦労したのですが、東京進出を後押ししてくれた内田さんが、アパホテルの元谷専務を紹介してくれました。東京ベイ幕張というリゾートホテルで毎週金土日にマジックを披露するという仕事をいただき、それが仕事の基盤となり、どんどん東京進出が進んでいったという感じです。普通に考えると、アパホテルのような大きな会社と取り引きすることは難しいのですが、内田さんと元谷専務のお陰で最初の仕事が形になり人との出会いは大事にしなければならないと改めて感じました。

 

「自分のサービスを売る前に、相手に与える」

松本:周りの人に可愛がられる秘訣はありますか?

ナカノ:私の人脈づくりのコツは、人脈マッチングのスペシャリストである内田さんから学びました。彼がよく言っているのは、「その人にとって都合のよい人になれるか」ということです。例えば、私のマジックショーを買ってくださいと言っても、なかなか買おうとは思いませんが、お客様が困っていることを解決するために何かを与えることによって、じゃあ、世話になっているから、マジックでもお願いしようかなという気持ちになると思います。相手が求めていることや困っていることを常に察知して、役に立てることはないだろうかと考えることが重要で、自分のサービスを売る前に、ずは、相手に与えることで仕事に繋がると思っています。

 

「コミュニケーション回数を増やし、自分の思いを伝える」

松本:仕事を成功させるための秘訣はありますか?

ナカノ:人というのは1回しか会ったことのない人より、複数会った人のことを信頼しますので、コミュニケーションの回数を増やすことが仕事の受注しやすさにも繋がります。また、自分の思いを伝えるということもポイントで、「東京に来て、なんとなくバイトしています」と言うより、「東京に来て、マジシャンとして成功したくて頑張っています」と言うほうが、周りから応援されやすいので、仕事を成功させる秘訣としては、人脈づくりのためにコミュニケーションを大事にすることと、自分がやりたいことをしっかり伝えることが重要だと感じています。

 

「人の意見を素直に受け入れないと伸びない」

松本:人が成長するコツはなんだと思いますか?

ナカノ:素直さは大事だと思います。例えば、年収300万円の人に、もっとこうしたほうがいいとアドバイスをした場合、素直にアドバイスを受け入れ、自身を改善できた人は収入が上がる可能性がありますが、自分は今までこうやってきて成功してきたのでアドバイスはいらないということであれば、一生300万円のままだと思います。今の自分を作っているのは過去の自分なので、過去の方法のままだと、今のままで止まってしまうため、もっと成長するには、今の自分とは違う考え方も素直に受け入れないと成長しないと思います。

 

「マジックに特化したという強み」

松本:マジシャンが多く在籍している強みはありますか?

ナカノ:個人でできないことでも組織であればできることがたくさんあります。その一つが企業との協業なのですが、例えば、もし全国に結婚式場を展開している企業と契約するチャンスがあったとしても、もし私一人だと、契約できなかったと思います。なぜなら、式場が各地にたくさんあり、一人だとマジックを披露できる日程が限られてしまい、お客様からマジックの依頼があるにも関わらず、引き受けられないということが発生してしまうからです。しかし、マジシャンが複数在籍していると、結婚式が同じ日で違う会場であったとしても引き受けることができ、企業やお客様に対しても安心感が生まれ、契約に結び付けることができます。そして何より、マジックに特化したということで、マジックに関しては安心して任せられるということも強みの一つです。

 

「できることからやってみる」

松本:起業したいのですが、どういう分野に進もうか迷っている方へアドバイスをお願いします。

ナカノ:自分のビジネスモデルや資金がすべて揃ってから起業することは不可能なので、とりあえずやってみることが大事で、完璧に準備ができていなくてもやれることはあると思います。やってみろと言っても、飲食店を開業したいといって、借金を抱えてまでオープンすることはリスクが高いので、そういうことではなくて、友人を招いて手料理を振る舞い、感想を聞き、料理の腕を上げるなど、起業に向けて、今できることがあるはずです。そういう準備を積み重ねることが大事と思います。

 

「経済的なリスクは取らずに、時間的なリスクを取る」

松本:最初の開業資金はどれくらい用意したほうがいいと思いますか?

ナカノ:最初にお金がかからないビジネスをやるべきだと思います。飲食店の場合、自身が著名な料理人ですぐにミシュランを取れますということであれば、借金をして、立派なお店を構えても心配ないでしょうけど、多くの人はそうではありません。自分が若いのであれば可能な限り、経済的なリスクは取らずに、時間的なリスクを取るほうがいいですし、いきなり大きくするのではなく、お弁当から始めるなど、小さなことから始めて、お客様の反応を見ていくことがいいと感じます。

 

「マジック業界を劇団四季や吉本興業のようにしたい」

松本:最後に今後の事業展開や仕事上での夢を教えてください。

ナカノ:僕が目指しているのは劇団四季や吉本興業です。劇団四季によって、ミュージカルは素敵でかっこよくてお洒落なものに変わり、お笑い芸人が歌を出したり、ドラマに出たりする時代になったのも、吉本興業の力だと感じています。私たちもマジックという業界を劇団四季や吉本興業のような組織、会社にして、マジック市場を大きくし、マジシャンからタレントや役者が出るような世の中になったら面白いなと思っています。

 

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起業におすすめな本/社長の「1冊」

熱狂宣言

外食業界のスター、東証一部上場企業の社長・松村厚久。圧倒的な情熱と才気で業界を革新し続け、さらなる躍進を夢見る彼には、決定的な宿命があった。誰にも言わず、進行する若年性パーキンソン病と闘い続けていたのだ―。秘めた苦闘の日々を克明に綴る渾身のノンフィクション。

 

株式会社マジカルハートビート 代表取締役社長 ナカノ・マクレーン
 
上京後、わずか10日でアパホテル&リゾート〈東京ベイ幕張〉に始まり、本気の朝礼で有名なてっぺん、六本木会員制バーなど、日本を代表する大手企業、有名企 業と続々と契約を結ぶ。
プロマジシャンとしてデビュー後、わずか3年で10万人を超える人々に、感動と笑顔のサプライズを提供し続けている。

現在、プロマジシャンとしての活動の傍ら、プロマジシャン育成のスペシャリストとして、マジシャンプロダクションの経営や企業研修、講演や執筆活動などその活動は多岐に渡る。提携・取引企業は1,000社にも及び、楽天の三木谷社長を始め各国大使や歴代総理など多くのVIPにもマジックを披露する。また国境なき魔術師を設立し、介護施設や、カンボジア、モンゴルへの支援活動にも力をいれている。

株式会社マジカルハートビート
http://nakanomaclaine.com/

マジシャン派遣ランド
http://yume-magic.com/

 

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