第81回:足痩せ専門のエステサロン「あしやせ本舗」を全国に展開
IDEAストーリー
起業家のストーリーを追体験してもらおうという無料のインタビューサイトです。
このサイトでは、これから起業に興味のある方に向けて、成長のサービスを展開されている方、面白いサービス、商品を出されている方、各分野の実績を出されている専門家の方々にインタビューということで、各スペシャリストの方にお話を伺ってしまおうというような内容で、毎週お届けしています。
本日のIDEAストーリー。ゲストは、株式会社ILINK 代表取締役 星由里江さん。株式会社ILINKでは、「あしやせ本舗」のフランチャイズ事業などを行っています。星さんに、事業内容や起業に至るストーリーを伺いました。
「足痩せ専門のエステサロン」
松本:現在、どのような事業を行っているのか自己紹介をお願いします。
星:株式会社ILINKでは、女性だけの元気な会社で、全国各地に足痩せ専門のエステサロン「あしやせ本舗」を展開しており、ダイエットを初めとする美容治療院というかたちで、産後の骨盤矯正などでも利用いただいております。直営の3店舗だけではなく、自分のお店を持ちたいという女性の夢を叶えるために、フランチャイズ経営のノウハウなどを指導させていただき、フランチャイズは28店舗まで広がりました。フランチャイズオーナーの方はシングルマザーが8割を占めており、女性の社会進出の手助けもしていきたいと考えています。
「未経験でもオッケー」
松本:フランチャイズオーナーになるにはエステ経験は必要ですか?
星:採用基準は、明るくて元気で素直で綺麗な人としており、フランチャイズオーナーのほとんどがエステ業界の未経験者です。エステの技術だけでなく、開業や集客などのノウハウも指導させていただき、不安をなくしてフランチャイズ経営に臨めるようにしています。また、フランチャイズを始めるには高額な費用が必要と思われがちですが、弊社は初期費用300万で、売上の10%バックというかたちを取っており、比較的チャレンジしやすく、利益率は、ベッド5台であれば、500万の売上が期待できます。
「経営に学歴は関係ない」
松本:いい人材を見極めるためのポイントはありますか?
星:私は面接が特技で、目を見たら、その方のやる気度が分かります。基本的に、可能性がない人はいないと思っているので、人生を良くしていきたいという思いが感じられる女性であれば採用します。これまでに、うつ病で車椅子生活だった女性を初代店長として採用するなど、今は自信がないけど、変わりたいと強く思っていることが大切で、学歴は関係ありません。
特に、シングルマザーの方は、子どもを守らなければならないという強い覚悟を持っている方が多いので、その方の人生が良い方向に変わるように、私も全力でサポートしています。現在は、やる気の高いオーナーさんばかりで、フランチャイズ28店舗すべて黒字です。
「太陽のような明るいお母さん」
松本:女性の会社を作ろうと思った原点は何ですか?
星:母はいつも笑っていて、落ち込んでいるところは見たことがないほど、太陽のような存在でした。私が落ち込んで帰宅しても、ギャハハと笑って出迎えてくれるような明るい母で、そういう太陽のようなお母さんが増えたら、家庭が明るくなり、日本も明るくなるのではないかということから、女性が元気で働ける会社を作ろうと思ったことが原点です。
「社長を喜ばせたいという気持ちから営業日本一に」
松本:これまでの星さんのストーリーを教えてください。
星:小さいころは自信がなく、人の目を見て話せないようなシャイな子どもでした。保育士を目指していたのですが、とある社長さんから、「保育園を経営しちゃえば」と言われて、経営するためにまずは営業を学ぼうということで、NTT子会社の営業職に就きました。初めは、事務員だったのですが、営業マンの人たちが契約を1件も取れずに帰社すると、オフィスの雰囲気が暗くなることが嫌で、休日にこっそり団地で営業したところ、2時間で7件の契約が取れました。
そのことを社長に報告すると、鳥肌が立つくらい喜んでくれて、誰かの感情を動かすことが営業の醍醐味だと気付きました。それからは、社長に喜んでほしいという一心で営業し、業績日本一を獲得することができました。
「求めたら消え、与えると魅力は増す」
松本:相手のことを優先して考えるためにはどうしたらいいですか?
星:居酒屋てっぺん創業者である大嶋啓介さんから「求めたら消えて、与えると魅力は増す」ということを教えていただきました。人は求めることが多いのですが、自然界の成功法則は出したものしか返ってこないため、自分のことばかり考えずに、相手にプラスになることを与えるということが大切だと思います。私自身も毎日SNSで情報発信しており、情報を提供すればするほど、人生がうまくいくと感じています。
「衝撃的な出会いと習慣」
松本:人は簡単に変われますか?
星:いきなり変わることは難しいと思いますが、命があるだけで変わりたいと強く思えば変われます。人生を変える法則は二つあり、習慣と衝撃的な出会いです。7時に起きると決めたら起きることや、エネルギーを高め合える人としか時間を共有しないなどを習慣づけることによって、エネルギーが循環し、良縁もお金もどんどん手に入ると思います。
私の衝撃的な出会いは居酒屋てっぺん創業者の大嶋さんで、ミーティングを浜辺でしたり、仲間の夢を応援したり、人と真剣に向き合うことを大切にされていると聞き、経営者=深刻に悩んでいるという概念を変えてくれました。日本一夢を与える男と呼ばれている大嶋さんが大事にされている「夢とありがとう」という気持ちは私の胸にも強く刺さり、真剣に楽しむことが大切だと気付きました。
「女性の最強チームを作りたい」
松本:なぜ独立したいと思ったのですか?
星:営業時代に、女性チームと男性チームがあったのですが、圧倒的に女性チームのほうが業績も良く、ともに営業していたシングルマザーの女性は、2歳と0歳の子どもを抱えながら飛び込み営業をしていました。その方の姿を見たときに、守るべきものがある女性は強いなと感じ、こういう女性がもっと活躍できる場所を作りたいという思いで、独立を決めました。女性=美容というイメージがあり、YouTubeで眉脱毛を見て、3日間で資格取得できるスクールに通い、新宿のマンションで眉脱毛専門サロンをオープンしました。
「集客は成功するもリピーターに繋がらない」
松本:集客はどうされましたか?
星:当時流行っていたミクシィで集客したところ、300人のお客さんが来店されました。しかし、新規顧客は来るものの、リピーターに繋がらず、その原因を探るために、私自身も150店舗ほどのエステや整体を体験したのですが、1店舗もまた行きたいと思える店はありませんでした。
しかし、150店舗回るうちに、ノウハウは習得でき、繁盛店の作り方が分かったので、その経験を踏まえて、25歳のときに「あしやせ本舗」を創業しました。初めは眉脱毛専門でしたが、お客さんの意向や、足を細くしたい女性は99%という厚生労働省の統計データ結果から、足痩せ専門サロンに変更しました。リピーターづくりのポイントは、他店と比べることはせず、お客様と向き合うセラピスト自身の強みを活かし、あなただからやってほしいと言われるようなセラピストになることを意識しています。
「夢を語り合える仲間」
松本:創業時の仲間づくりはどうされましたか?
星:「あしやせ本舗」を新宿伊勢丹メンズ館にオープンするときは、一緒に運営してくれる仲間を募りました。「女性1人マネジメントできたら、男性10人マネジメントできる」と言われるくらい、女性のマネジメントは簡単ではないのですが、ご紹介いただいた5人の女性は全員エステ未経験でしたが、同じ夢や目標に向える存在だということで採用しました。何をやるかよりも誰とやるかを大切にしていて、創業メンバーとは、家族のように毎晩ご飯を食べ、「日本中に影響を与えるお店をやりたい、業界を変えるお店にしたい」という夢を語り合える仲間になりました。
「拡張し続ける組織を目指す」
松本:どのように「あしやせ本舗」は拡大していったのですか?
星:5人で立ち上げて、1年後には予約が取れなくなり、翌年、上の階に直営店舗をオープンしました。予約が取れなくなる集客方法などは、フランチャイズ開業時に経営ノウハウとしてお伝えしているのですが、「新規のお客さんは床が抜け落ちるまで入れろ」という言葉があるように、とにかく新規のお客様を呼び、ファンになっていただくということがポイントです。新規顧客獲得はマーケティング会社とコラボすることもありますが、SNSをうまく利用し、昨年は新宿一顧客満足度の高いサロンに選ばれ、通常50万円以上かかる情報誌に無料で掲載させていただくなど、幅広い集客方法を取り入れています。拡張し続ける組織づくりが経営者の産物と思って、日々行動しています。
「プライベート8割、仕事1割、告知1割」
松本:SNS発信のコツはありますか?
星:プライベート8割、仕事1割、告知1割がベストな更新内容だと思います。等身大の自分や仕事の想いなどの精神性を発信することも大切だと思い、毎日欠かさず更新しています。その結果、SNSを通してセミナーなどに参加していただくなど、売上としては5億円ほどがSNSからの集客となっています。「あしやせ本舗」は優れた技術で期待以上の感動を提供することにこだわっており、そのこだわりをSNSで発信し、集客に繋がっていますので、これから起業する方も、世界に発信できる便利なツールを是非取り入れてほしいです。
「うまい人を真似して、トライアンドエラー」
松本:起業に興味はあるけど、何をするか迷っている方へメッセージをお願いします。
星:私も夢がなく、普通のお嫁さんになるというタイプでしたが、「夢がなければ、誰かの夢を応援してみろ」と言われたことがあり、営業時代は社長を喜ばせようと営業を頑張っていると、女性を応援したいという夢ができ、起業することができました。歳月をかけて生み出す料理より、完成されたレシピを見たほうが早いように、すでにうまくいっている人の真似をすることは大切だと思います。しかし、実績もないコンサルタントもいるので、誰から学ぶかを見極めることも重要です。そして、トライアンドエラーを繰り返し、失敗したら、もう1回チャレンジしていくことで、本物に見せるのではなく、本物になろうと努力してほしいです。仕事だけではなく、家庭もそうですが、明るい空気のほうが良い結果を生むので、いい空気感でチームづくりをすることも気を付けてください。
「家庭と仕事を両立しているお母さんを増やす」
松本:今後の事業展開、仕事上での夢を教えてください。
星:家庭と経営を両立している女性社長は少なく、両立できる女性のロールモデルになりたいという思いもあり起業し、女性社長を増やし、「あしやせ本舗」を全国に200店舗展開したいと思っています。太陽みたいな笑顔で家庭と仕事を両立する女性が増えることで、家庭も明るくなり、子どももスクスク育ち、日本も元気になると思います。「あしやせ本舗」を通して、家庭も仕事もうまくいっているという今までにない女性像を作っていきたいと思っています。
「広い視野でクリエイトしてほしい」
松本:最後に、起業を考えている方へメッセージをお願いします。
星:自分の会社を成功させたい、自分のやりたいことをやりたいということも大切ですが、世の中にどんな影響を与えられるか、業界をどう変えていけるかということを考えて、広い視野でクリエイトできるようなクレイジーな若い人が出てきてほしいです。そして、人生生涯チャレンジして、女性でも結婚しても子どもがいてもチャレンジすることをやめないでほしいです。カーネルサンダースさんも60代にしてケンタッキーフライドチキンを、広めました。年齢は関係なく、チャレンジ精神を持って挑み続けてほしいと思います。
起業におすすめな本/社長の「1冊」
昔の日本人は先に未来を祝っていた―未来を作るあたらしい夢の叶え方。予祝とは―先に喜び、先に祝うことで、その現実を引き寄せる、日本人がやっていた夢実現法。
株式会社I LINK
代表取締役 星 由里江
1987年生まれ。
小さい頃からの夢はお嫁さん。高校を卒業後、保育士を目指し保育の専門学校に通う。昔から何をやっても続かずとにかく自分に自信がなかった学生時代。たが、19歳の時一人の社長に出会い『保育士になるなら保育園経営しちゃえば?』と言われ、経営道を進みはじめる。
20歳で通信業界、最年少トップ営業日本一の成績を納め、22歳で起業。2012年新宿に予約のとれない大人気店あしやせ本舗をOpen☆
2013年人事コンサルティングライセンスを取得し1000万くらいかけ組織テクノロジーや経営学などを学ぶ。その中で人の感情や脳の仕組みを学び美容をはじめ3年でコンサルティング提携店舗約100店舗。フランチャイズ店舗全国に28店舗展開。
美容業界に入り9年で約10万人の女性に会う中で女性が女性として輝く原理原則を身につける。女性の自立支援をコンセプトにどんどん事業を拡大中。
夢は
『輝いてる女性を通して日本を元気にすること』
『世界一家族を幸せにする奥さんになること』
あしやせ本舗代表ゆりのオフィシャルブログ
https://ameblo.jp/yuri03080801/
フェイスブック
https://www.facebook.com/yurie.hoshi.16